「高級感のある感じでお願いします。」
デザインをやっていると、何度ども言われたことがある言葉ではないでしょうか。
高級感ってざっくり言われてもって感じですよね。
でも、いくつかの点を意識するだけで高級感を感じるデザインができます。
今回は高級感のあるデザインの作り方のコツを解説します。
Contents
高級感のあるデザインってなに?
他のものはない優越感や満足感を感じた時に感じる特別な気持ち、これが高級感につながります。
高級感を出すと言うことは読み手に、他にはない優越感や満足感を持った自分を想像させることが目的となります。
表現としては情報をいろいろアピールする方法ではなく、感情を揺さぶる方法が適しています。
なので、表現は自ずとイメージ寄りのデザインになってきます。
高級感を感じる広告のほとんどはシンプルなものが多いのは、そのためだと思います。
高級感を出す方法
高級感からイメージすることはなんですか。
優越感、満足感、落ち着き、優雅さ、洗練、静寂、などなど、これらをイメージ、感じさせるデザインが高級感を出す近道かと思います。
では具体的に高級感を出す方法はいくつか紹介します。
- クオリティーの高い写真を使う。
- 書体は明朝体。
- 余白を多めに使う。
- 色数は少なくする。
- 色の彩度を抑える。
- 文字のジャンプ率を低くする。
ひとつひとつ解説していきます。
クオリティーの高い写真を使う。

感情に訴えることが高級感を感じさせるポイントです。
その一番効果的な方法はそのままイメージを伝える写真がとても重要になります。
いい写真があればそこにコピーを入れるだけで高級感のあるデザインは出来てしまいます。
余白を多めに使う。

高級感を出すにはゆったりと落ち着いた印象が重要です。また、余白は商品やコピーを引き立たせる効果もあります。
また余白は白いスペースだけとは限りません。写真でも情報量の少ない部分が多い物でも同じ印象になります。
余白の入れ方についての記事です。参考にしてください。

書体は明朝体。

高級感を出すにはゴシック体より明朝体の方が適しています。明朝体は文字に強弱があるので、すっきりとした洗練された印象になります。ゴシック体でも細いものであれば場合によっては良いかもしれません。
フォントの印象についての記事になります。参考してください。

黒を使う
黒物家電と言われているオーディオやテレビなどの高級家電やクレジットカードのブラックカードなどにも使われる黒色は高級感を演出する色としていろいろな分野で使われています。
黒には高級感、格式、上質、重厚といったイメージを感じさせる色です。
また、黒は他の色を引き立たせる色でもあります。黒の中にアクセントカラーとしてゴールドやシルバーを使うことで、より高級感を演出することができます。
色数は少なくする。
色数が多いとどうしても賑やかな印象になりがちです。落ち着きや優雅さを出したいので極力色数は少なくすることをおすすめします。
下の画像はチョコレートの色のブラウンを基調にアクセントとしてラズベリーソースの赤を使っています。色数を減らし統一感と落ち着きを感じさせることが、高級感を演出することにつながっています。
色の彩度を抑える。

これは色数を抑えると同じ意味合いになります。原色など彩度の高い色はその色の印象だけで元気な賑やかな印象になってしまいます。落ち着いた印象にするには彩度を抑えた色使いが必要です。
高級感のある広告の背景は黒か白が多いのはその理由です。彩度の低い濃紺などもよくありますよね。
文字のジャンプ率を低くする。
目立たせたいからと言って大きな文字で入れるとそれだけで高級感は損なわれます。コピーなどは大きさでアピールするのではなく余白を上手く使ってアピールする方法をおすすめします。
余白とジャンプ率について書いた記事を参考にしてみてください。


まとめ
高級感を感じるデザインは伝えたい情報を絞り、シンプルに伝えることが大事なんですね。
参考になれば幸いです。