広告で使う印刷物というと、まず思い浮かぶのが「チラシ」ですよね。あと「フライヤー」や「リーフレット」、「パンフレット」などがあります。
「リーフレット」、「パンフレット」なんとなく違いがわかりますが、
「チラシ」と「フライヤー」の違いは?
両方ともペラの印刷物ですが、それぞれ使う用途が違ってきます。
この記事では紙媒体の「チラシ」、「フライヤー」、「リーフレット」、「パンフレット」の違いを解説します。
チラシとは
チラシの語源は「巻き散らす」から来ています。大量に印刷して撒き散らすということです。
主に新聞の折り込み広告やポスティングなど開店告知やセールの告知に使われることが多い印刷物です。なのでデザイン的にはとにかく他のチラシに埋もれないように注目を引くように目立つ工夫が必要です。情報量もかなり多めです。
チラシの使われる用途
セール、特売、店舗の開店セールなどの告知に主に使われます。スーパー、量販店など。
チラシの仕様
B4サイズが一般的で紙の厚さも70〜90kgがよく使われています。
色数は1色、2色、4色が主に使われます。
チラシに関しては大量に印刷するので印刷機も輪転機を使う場合もあります。
輪転機とは
主に新聞印刷で使われている印刷機です。大量印刷専用のオフセット印刷機で用紙がロール状になっており、高速印刷で大量印刷には欠かせない印刷機です。紙は薄手のものが一般的です。チラシの場合は裁ち落としは基本できません。
一般的にオフセット印刷は枚葉機を使います。
枚葉機とは
枚葉機はあらゆるシーンで使われるオフセット印刷機です。カットされた用紙に印刷する方式です。薄手から厚手まで対応可能な印刷機です。一般的にオフセットというと枚葉機になります。
フライヤーとは
フライヤーの語源は飛行機などからばら撒いたところから、飛んでくる広告でフライヤーと名前がついたそうです。
フライヤーもチラシ同様、集客や告知のツールですが使われ方が少し違ってきます。ターゲットとなるお客さんが集まるようなところに置くなどや、または直接手渡すなどがフライヤーの主な使われ方となります。
チラシに比べると印刷の数量も少なくなります。
デザインも手に取ってもらうためにチラシよりもデザイン性が要求されます。
フライヤーの使われる用途
イベントの告知や店舗の開店の告知などに主に使われます。美容院、ネイルサロン、カフェなど。
フライヤーの仕様
A4、B5が主なサイズとなります。紙の厚さはチラシよりも少し厚手で90〜135kgが一般的です。
色数は2色、4色が主な色数です。特色を使ったりすることもあります。
一般的にオフセット印刷は枚葉機を使います。
リーフレットとパンフレット
チラシ、フライヤーの他に、リーフレット、パンフレットがあります。
大きな違いはページ数です。リーフレットは1枚の用紙で作られていて、二つ折りや三つ折りなどの加工がされているものが多いです。一方、パンフレットは複数枚の冊子状になっているのが特徴です。
当然情報量もパンフレットの方が多く、商品、サービスの全て紹介するパンフレットに対し、リーフレットはパンフレットのダイジェスト版やパンフレットの一部の商品、サービスの紹介などをするツールとして使われることが多いです。
リーフレット、パンフレットの使われ方
リーフレット、パンフレットの使われ方は主に商品、サービス、施設の紹介と説明などが主な使われ方となります。
また、リーフレットは二つ折りや三つ折りなどコンパクト にしてお客さんが持ち帰りやすいことを考慮して作られています。
パンフレットは商品やサービスをしっかり理解してもらうために、リーフレットよりも詳しく説明しているものが多いです。じっくり見てもらうことを前提に作られています。
リーフレット、パンフレットの仕様
リフレっとはB5〜A3までサイズは様々です。折り方も2つ折り、3つ折り、観音折り、W折り、クロス8頁折り、巻々4つ折りなどなどいろいろとあります。
パンフレットはハガキサイズぐらいのものから最大はA3ぐらいぐらいの範囲で作られます。主にA4サイズが一般的です。
紙の厚みは90〜135kgぐらいの厚めが一般的です。
まとめ
チラシ、フライヤー、リーフレット、パンフレットの違いがご理解いただけたでしょうか。
フライヤーをチラシといっても特に問題はありませんが、私の知ってる限り、数年前まではフライヤーもチラシと言ってましたから。
ただチラシをフライヤーと言うと意味合いが変わってきますので気をつけるのはそのくらいです。
チラシ、フライヤー、リーフレット、パンフレットに欠かせない紙に関する解説の記事も合わせてどうぞ。


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