イラストレーターには残念ながらルビを振る機能はありません。
キャッチコピーだけにルビを振るのであればひらがなを別で配置すれば良いのですが
ボディコピーなど長い文章にそのやり方だと文字を一文字削除・追加しただけでルビが全てずれてしまいます。かなり修正は面倒ですよね。また間違いの元にもなります。
この記事では割注を使ってルビの振り方を解説します。
割注とは
割注とは文章内の用語などを説明するために文字を小さくして入れる機能です。
文字を小さくする箇所を選択します。

選択した状態で文字パネルの右上のメニューから「割注」を選択します。

割注の後にサイズが小さくなり、2行で表示されます。ここでは()内の文字のみ割注を指定しています。

この機能を使ってルビの入れ方を説明します。
ルビを入れる
1、文字の入力
ここでは【割注】に【わりちゅう】のルビをいれます。
「割注」の前にルビになる「わりちゅう」を入力します。

「わりちゅう割注」(ルビになるひらがなと漢字)を選択します。

選択した状態で文字パレットのメニューから「割注設定」を選択します。

選択すると「割注設定」のダイアログボックスが表示されます。
- 「割注」にチェックを入れます。
- 行の間隔を1ptにします。
- 行揃えを「中央揃え」にします。
- OKをクリックします。

「わりちゅう割注」が2行で小さくなって表示されます。

「割注」のみ選択します。

「割注」の大きさを倍にします。ここでは文字が22ptなので、割注の大きさを倍の44ptに設定します。

文字を大きくすると文字のベースラインがずれてしまいます。

「割注」のみを選択してベースラインシフトをマイナスに調整します。ここではー4ptですが、文字の大きさが違えば数値も変わってくるので確認しながら調整します。

調整が出来て完成しました。

ルビと漢字の行間の調整は「わりちゅう割注」を選択してメニューの「割注設定」から「行間の設定」の数値を調整してください。
まとめ
ルビがいくつも設定する場合は行間の数値やベースラインの数値などメモしておくと作業効率が上がります。
テキスト入力の記事も参考にどうぞ。

参考になれば幸いです。