デザインの技法はいろいろありますが、今回紹介する技法はレイアウトの王道中の王道【シンメトリー】の効果を紹介します。
デザインでは大変よく使われるレイアウトです。
特に安定感に関しては抜群のレイアウトで冊子の表紙やポスターなどでよく見かけます。
また、登場感を感じるレイアウトなので新製品の告知などでは良く使われています。
あまり失敗の少ないレイアウトですが気を付ける点がいくつかありますので解説していきます。
シンメトリーとは
シンメトリーとは左右対象・反転という意味で、デザイン制作においては点対象や平行移動もシンメトリーに含まれます。
シンメトリーは規則性を感じるため、自然と美しく、安定感を見る人に与えます。
また、静的な印象になるため格式・伝統といったクラシカルなイメージのデザインに適した技法です。
シンメトリーのレイアウトのコツ
シンメトリーの注意点として、安定感がある分、レイアウトによっては動きのない退屈なデザインになりがちです。
そのため、適度な余白を生かしてレイアウトすることをお勧めします。要素が多いと窮屈なデザインになりがちですので、注意が必要になります。
以前、書いた重心の記事で重心をセンターに持ってくるとバランスが取れて安定感が出ることを、書きましたが、シンメトリーに関しては少し違います。
元々シンメトリーで安定しているので、加えて重心をセンターに持ってくると、全体的に窮屈で平凡なレイアウトになってしまうことがあります。
重心を上下どちらかに持ってくることで、逆にバランスの取れたデザインになります。
左は下に重心があるレイアウトです。安定感のあるレイアウトになります。
右は上に重心があるレイアウトです。緊張感を感じるレイアウトになります。
安定感がある分、つまらない印象になりがちなレイアウトなので、重心や他の要素で動きを出す工夫が必要となります。
上に重心があるレイアウト
左右対象で重心が上の位置にあるレイアウトです。
落ち着いたデザインには相性のいい技法になります。
登場感も感じます。
下に重心があるレイアウト
下に重心があるデザインです。安定感のある落ち着いたデザインになります。
動きを加えたレイアウト
左:上下とも重心が均等で、動きのないデザインになっています。安定感はありますが退屈なレイアウトです。
右:アクセントを入れることで紙面に動きが出て全体のバランスがよくなりました。
シンメトリー の中にもアンシンメトリーの要素を入れることで動きが出てぐっとデザインが良くなります。
シンメトリーの広告
シンメトリーを使った広告例です。
まとめ
シンメトリーのデザインについての解説でした。
余白の使い方がシンメトリーのレイアウトでは重要な要素となります。
やり方次第で落ち着いた安定感のあるデザインやより動きを出すことでインパクトのあるデザインができるかと思います。
シンメトリーのお話でした。
参考なれば幸いです。
- 他にもデザインの作り方の記事もあります。参考にどうぞ。
おすすめのデザインスクールを紹介した記事も参考にどうぞ。
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