イラストレーターで便利な機能の一つが「整列」です。
レイアウトの基本の揃えることが簡単に出来てしまいます。
ただ、ちゃんとやり方を理解していないと、ずれてしまったり、うまく合わない、整列できないなどといった、思った様には揃わないことがあります。
今回は、illustratorの「整列」の使い方を紹介します。これを読んでもらえれば、うまく揃わないなんてことはなくなるかと思います。
整列の使い方
「整列」には大きく分けて3つの揃え方があります。
[jin_icon_checkcircle color=”#e9546b” size=”18px”]「オブジェクトの整列」
[jin_icon_checkcircle color=”#e9546b” size=”18px”]「オブジェクトに分布」
[jin_icon_checkcircle color=”#e9546b” size=”18px”]「等間隔に分布」
があります。それぞれ解説していきます。
整列パネルの表示方法はメニューから「ウィンドウ」→「整列」です。
「オブジェクトの整列」のやり方
❶揃えたいオブジェクトを全て選択します。
❷「整列」パネルのボタンをクリックします。
❸整列されました。
ここでは選択したオブジェクトの上に揃えました。
「オブジェクトの整列」の種類
「オブジェクトの整列」は6種類の整列があります。
- 水平方向に「右揃え」「中央揃え」「左揃え」
- 垂直方向に「上揃え」「中央揃え」「下揃え」
それぞれどこを基準に揃えるかの違いです。
テキストとオブジェクトの場合は揃わない
テキストはスタートの点に揃うので、文字とオブジェクトはピッタリ揃いません。
ピッタリ揃えたい場合は手動で調節が必要です。文字をアウトライン化すればピッタリ合います。
「オブジェクトの分布」のやり方
❶オブジェクト分布も整列と同じで分布したいオブジェクトを全て選択します
❷「オブジェクト分布」のボタンをクリックします。
❸均等に分布されます。
この場合、複数のオブジェクトの一番左にあるオブジェクト(丸)と一番右にあるオブジェクト(三角)の間にあるオブジェクトが分布されます。
つまり、一番端の左右のオブジェクトは動きません。
オブジェクトの分布の種類
「オブジェクトの分布」は6種類の分布があります。
- 垂直方向に「上揃え」「中央揃え」「下揃え」
- 水平方向に「左揃え」「中央揃え」「右揃え」
オブジェクト分布の注意
「オブジェクトの分布」は個々のオブジェクトの上下、左右、中央の基準点から基準点の距離を均等に揃えるので、オブジェクトの個々の大きいさが違えば、各オブジェクトの間の距離は変わってきます。
下の図は左揃えの「オブジェクトの分布」です。
オブジェクトのサイズが違うとオブジェクトどうしの距離も変わってきます。
中央揃えでも同じです。
これを結構勘違いしている人が多いかと思います。
オブジェクトとオブジェクトの間の距離を等間隔にしたい場合は「等間隔に分布」を使います。
オブジェクトの間を均等に揃える「等間隔に分布」のやり方
等間隔に分布は垂直と水平の2種類です。ここでは水平の場合で解説します。
❶オブジェクトを全て選択します
❷「等間隔に分布」のボタンをクリック
❸等間隔に分布されます。
この場合、複数のオブジェクトの一番左にあるオブジェクト(丸)と一番右にあるオブジェクト(三角)の間にあるオブジェクトが等間隔に揃います。
つまり、一番端の左右のオブジェクトは動きません。
等間隔の距離を指定する場合
等間隔の間の距離を指定出来ます。
❶オブジェクトを全て選択します
❷全て選択した状態で、基準になるオブジェクトをさらにクリックします。するとそのオブジェクトのラインが太くなります。
❸数値入力がアクティブになるので、間隔の距離を入力します。(ここでは20mm)
❹基準のオブジェクト(ここでは丸)を基準に20mmづつ右に間隔を開けて均等に並びます。
どこを基準にするのか、整列の基準を変える。
「整列」基準は3種類あります。
- 選択範囲に整列
- キーボブジェクトに整列
- アートボードに整列
選択範囲に整列
「オブジェクトの整列」の場合
例えば、左に整列の場合は複数の選択したオブジェクトの一番左にあるオブジェクトが基準に揃います。上揃えの場合は一番上にあるオブジェクトを基準に揃います。
この基準のオブジェクトを他のオブジェクトに変更したい場合は下で解説する「キーオブジェクトに整列」を使います。
「オブジェクトの分布」の場合
「オブジェクトの分布」は選択した両端のオブジェクトが基準となってその間で分布されます。
アートボードに整列
「オブジェクトの整列」の場合
左に整列の場合はアートボードの左端に揃います。「選択範囲に整列」は複数のオブジェクトを選択する必要がありますが、「アートボードに整列」の場合は一つのオブジェクトでも利用可能です。
アートボードの真ん中にオブジェクトを配置したいときなどにも便利です。
私がよく使うのは1本の垂直または水平のラインを作って、それを「アートボードに整列」の中央揃えにします。アートボードのセンターがすぐにわかります。また、複数のオブジェクトをアートボードのセンターに揃えるときなどにも使います。「オブジェクトの分布」の場合
「オブジェクトの分布」は選択したオブジェクトの両端がアートボードの両端に揃って、その間で均等に配置されます。
キーオブジェクトに整列
「キーオブジェクトに整列」は通常グレーアウトの状態ですが、オブジェクトを選択した状態になるとアクティブになります。しかし、このプルダウンメニューからはあまり使用しません。
主な「キーオブジェクトに整列」の使い方としては整列させたいオブジェクトをすべて選択して、基準にしたいオブジェクトをさらにクリック(選択ツールで)すると太線になります。
このオブジェクトを基準として「整列」「分布」が指定できる様になります。
[jin_icon_checkcircle color=”#e9546b” size=”18px”]テキストでもこの機能は使えます。
下の画像は「丸」、「四角」、「三角」をまとめて選択した後で、更に選択ツールで「丸」をクリックした状態です。丸のラインが太くなっているのがわかります。
「丸」が基準となった状態です
この機能はとっても便利な機能なので覚えて損はないですよ。
キーオブジェクトの詳しいやり方の記事も参考にどうぞ。
グループ化の「整列」
「整列」はグループ化をしたオブジェクト同士を「整列」「分布」することができます。
例えば下のイラストは各イラストをグループ化しているとちゃんと揃います。
グループ化されていないと各パーツが「整列」してしまいます。
複数のオブジェクトをまとめて「整列」する場合はグループ化を忘れないように!
グループ化とても便利が機能ですが、使い方を間違えると、ミスの原因になりかねません。正しく理解することをおすすめします。合わせてグループ化の記事もどうぞ。
https://clip-blog.com/grouping/
まとめ
「整列」の機能はご理解いただけたでしょうか。
整列はレイアウト作業で頻繁に使う機能です。
正しく正確に覚えることが時間短縮にもつながります。
特に「キーオブジェクトに整列」は大変便利が機能ですので、是非覚えていただきたいです。
また、わかりやすく、綺麗に見せるための「デザインの整列」の記事も参考にどうぞ。
https://clip-blog.com/seiretsu/
参考になったら幸いです。
イラストレーターを独学で学びたい方に。レベルに合わせた参考本の紹介をしています。参考までに
https://clip-blog.com/illustrators-book/
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